| ●呼 名 シマダイ(各地),ハス(各地),クログチ(広島・山口),コウロウ(高知),ヒサ(九州)。 一般に1s以下の若い魚をシマダイともいい、メスは成長しても縞模様が薄くなりますが、オスは縞が消えて口の周りが黒くなることからクチグロと呼ばれます。 ●外見の特徴 体は著しく側扁して高い。口は少さく,両顎は口ぱし状となっています。 両顎の歯は成層状に配列し,石灰質層で覆われています。体側に7帯の幅広い黒帯がありますが,大きなものは不鮮明になります。 全長80pあまりまで成長するものもいます。 ●分布・生忘 日本各地(北海道以南で、小笠原諸島を除く)の浅い岩場や島の周りに生息しており,南ほど多く分布します。 ●成熟・産卵 雌では2歳で20pあまり,雄では1.1歳で13pから成熟するそうです。 30〜50pの成魚は2〜3月に南下回遊し,1日に13〜19qを移動します。 産卵は外海に面した岸近くで,4〜7月におこなわれます。 産卵水温は18℃以上。産卵時刻は午後6〜8時ごろで,曇天日にはこれより若干早まり,満月前後の晴天日は遅れる傾向があります。 2〜4歳魚は1産卵期間中に約200万粒を産むそうです。 卵は直経0.8〜0.9oの球形分離浮性卵で,直径0.2oの油球が1個あります。 ●発育・成長 受精卵は水温20℃前後では約36時間でふ化し、ふ化仔魚は全長2.2o前後で,卵黄が大きく,油球は卵黄の前下部にあります。 背方の鰭褶の中央から前方にかけて3〜6個(4個)の黒色素群があるのが著しい特徴です。 ふ化後4日で3oとなり,ほぽ卵黄を吸収します。 体長9oごろから各鰭の鰭条が分節し,12oからは鱗が現われ,15o以上で黒色の横帯が完成します。 歯は全長6.1oで出現し,11.5oから次第に成層の数が増し,8pで第8層となります。 また,25oから各歯は臼歯のようになり,8pで完全に臼歯となります。 腸は6.1oでN字型,4pころに2回転して成型となります。 鰾の気道は8o前後で閉鎖し,12oぐらいで完全に退化します。 成長はやや緩やかであり,全長は1歳で15p,2歳で22p,3歳で25p,4歳で30p,5歳で35p,6歳で40pあまりになります。 ●食 性 表層を浮遊する全長10〜30oの稚仔魚は主に小型甲殻類を,臼歯が発達すると大型の甲殻類を食べます。 10pぐらいから雑食性が強まり,コケムシや海藻も食ベ,15p以上でウニ類,フジツボ類のような堅い底生動物や付着動物を食べます。 |
| 呼 名 | 由 来 |
| イシダイ(石鯛) | 歯や顎が強く石でもかみ砕くから。 岩などに付着するフジツボや貝類を食べます。 |
| シマダイ | 縞模様のある魚。 横しま模様です。(頭を持ってぶら下げた状態で言います) |
| サンバソウ | 能楽の三番叟の意味で、烏帽子の縞模様から |
| クチグロ | 60センチを超えると、縞模様は消えて、口の回りが黒くなることから |
| コリイオ | (推測ですが)身が固く、凝り引き締まっていることから |